妄想誅仙~平穏は突然破られる
今日も平穏な誅仙世界。
但し、こちらはバージョンアップ以前の誅仙世界で仮想ネット世界に引っ越してる世界。
初めてデジタルのゲームが登場して以来、バージョンアップが行われるとそれ以前のゲームは自然消滅。
しかし、実は自動的に仮想世界へ引っ越し(バックアップ)ていて、その積み重ねで積り積もったデータで構築されて生まれたのが仮想ゲーム世界だった。
そんな中に誅仙世界も存在していた。
引退したキャラやNPCが以前と変わりなく存在し日々の生活を営んでいた。
時には、他ゲームから訪れる旅人や、誅仙から他ゲームへ遊びに行くキャラも居たりして、仮想ゲーム世界は賑わっていた。
さて、背景説明はこのくらいで切り上げて、ここは河陽(バージョンアップ前の)、いつものようにNPC達は自分の持ち場について、いつものように訪ねてくるキャラ達の対応をしていた。
そんな中、一人の人物の所に思いがけない連絡が飛び込んできた。
それは1本の電話から始まる…。
(今日も平和じゃのう)
自慢の髭をなでながら見慣れた河陽の景色を眺めているのは周仙人。
彼の役目は仙人を目指す新人がどの派閥を目指すか最初の1歩の道を示すことだった。
「では、この派閥を選んで悔いはないな?」
いつもの問いを新人に問いただす。
「はい!!私はこの派閥を極めてみたいと思っております!!」
目を輝かせ将来を夢見た若者が答え返す。
これから起こるであろう様々な試練を乗り越えて、この若者もいつかは立派な仙人になるんだろう。
派閥に入るためのクエストを若者に指し示す。
若者は最初の試練に向かい周仙人の元を後にする。
去っていく若者の姿を眺めながら
(流石に仮想ゲーム世界では新しい希望者は少ないのう。昔の賑わっていた河陽が懐かしいわい)
「さて、次の希望者が来るまで一休みとするかの」
周仙人はお茶を飲みに持ち場を離れようとした時だった。
ジリリリリリーン、ジリリリリリーン。
今では殆ど見かけなくなった黒電話が受話器が踊り出さんばかりにけたたましく鳴り始めたのだ。
「ほよ?あやつからかのう。そう、せかすでないわ」
愛用の黒電話の前に来ると受話器を取り上げた。
「もしもし、わしじゃ。買い物は順調かの?」
周仙人は相手に向かっていつもの口調で話しかける。
「やっと出おったか!!買い物どころではないわい!!大変じゃ!!」
相手はいつものまったり感は何処へなら堰を切ったように唾が飛んできそうな勢いで声が飛んできた。
「ほっ!何が大変なんじゃ?余程いい買い物ができたと見えるわい」
「買い物より大変なんじゃ!!現実世界の誅仙が遂に修了という告知を発見したんじゃ!!」
「!!」
余裕をかましていた周仙人もこの言葉に息を飲み込んだ。
真顔になると
「露店じいさんや。その情報は確かなんじゃろうな?」
「これが証拠じゃ」
周仙人の黒電話上部に「誅仙サービス終了」の頁が転送されてきて表示された。
「………ふむ。本当のようじゃな」
「周仙人よ。どうする?」
「これは皆の力を借りねばならんようじゃのう」
「露店じいさんや。わしがこれから言う品物を買い付けてきてくれんかの。ちと探すのが難しいかも知れんがの。発送先はわし宛てでのう。」
そう言うと幾つか品物の名前を露店じいさんに伝える。
「わかった。周仙人や。わしを誰だと思っておる。愛する婆さんのためならどんな物でも探し出すのがわし。露店じいさんじゃぞ。誅仙の為にも一肌脱ぐとしようかのう。さて、これから忙しくなるわい。ふぉふぉふぉ。」
その言葉を最後に電話はガチャンと切れた。
どこか楽し気にいつもの調子を取り戻した露店じいさんは頼まれた品物を探しにいったのだろう。
「さて、ここも忙がしくなるのう。時間があまり、残っておらん。久しぶりに皆に召集をかけるとするかの」
そう言うと周仙人は無線機を持ち出して誰かに無線を飛ばし始めたのだった。
つづく
但し、こちらはバージョンアップ以前の誅仙世界で仮想ネット世界に引っ越してる世界。
初めてデジタルのゲームが登場して以来、バージョンアップが行われるとそれ以前のゲームは自然消滅。
しかし、実は自動的に仮想世界へ引っ越し(バックアップ)ていて、その積み重ねで積り積もったデータで構築されて生まれたのが仮想ゲーム世界だった。
そんな中に誅仙世界も存在していた。
引退したキャラやNPCが以前と変わりなく存在し日々の生活を営んでいた。
時には、他ゲームから訪れる旅人や、誅仙から他ゲームへ遊びに行くキャラも居たりして、仮想ゲーム世界は賑わっていた。
さて、背景説明はこのくらいで切り上げて、ここは河陽(バージョンアップ前の)、いつものようにNPC達は自分の持ち場について、いつものように訪ねてくるキャラ達の対応をしていた。
そんな中、一人の人物の所に思いがけない連絡が飛び込んできた。
それは1本の電話から始まる…。
(今日も平和じゃのう)
自慢の髭をなでながら見慣れた河陽の景色を眺めているのは周仙人。
彼の役目は仙人を目指す新人がどの派閥を目指すか最初の1歩の道を示すことだった。
「では、この派閥を選んで悔いはないな?」
いつもの問いを新人に問いただす。
「はい!!私はこの派閥を極めてみたいと思っております!!」
目を輝かせ将来を夢見た若者が答え返す。
これから起こるであろう様々な試練を乗り越えて、この若者もいつかは立派な仙人になるんだろう。
派閥に入るためのクエストを若者に指し示す。
若者は最初の試練に向かい周仙人の元を後にする。
去っていく若者の姿を眺めながら
(流石に仮想ゲーム世界では新しい希望者は少ないのう。昔の賑わっていた河陽が懐かしいわい)
「さて、次の希望者が来るまで一休みとするかの」
周仙人はお茶を飲みに持ち場を離れようとした時だった。
ジリリリリリーン、ジリリリリリーン。
今では殆ど見かけなくなった黒電話が受話器が踊り出さんばかりにけたたましく鳴り始めたのだ。
「ほよ?あやつからかのう。そう、せかすでないわ」
愛用の黒電話の前に来ると受話器を取り上げた。
「もしもし、わしじゃ。買い物は順調かの?」
周仙人は相手に向かっていつもの口調で話しかける。
「やっと出おったか!!買い物どころではないわい!!大変じゃ!!」
相手はいつものまったり感は何処へなら堰を切ったように唾が飛んできそうな勢いで声が飛んできた。
「ほっ!何が大変なんじゃ?余程いい買い物ができたと見えるわい」
「買い物より大変なんじゃ!!現実世界の誅仙が遂に修了という告知を発見したんじゃ!!」
「!!」
余裕をかましていた周仙人もこの言葉に息を飲み込んだ。
真顔になると
「露店じいさんや。その情報は確かなんじゃろうな?」
「これが証拠じゃ」
周仙人の黒電話上部に「誅仙サービス終了」の頁が転送されてきて表示された。
「………ふむ。本当のようじゃな」
「周仙人よ。どうする?」
「これは皆の力を借りねばならんようじゃのう」
「露店じいさんや。わしがこれから言う品物を買い付けてきてくれんかの。ちと探すのが難しいかも知れんがの。発送先はわし宛てでのう。」
そう言うと幾つか品物の名前を露店じいさんに伝える。
「わかった。周仙人や。わしを誰だと思っておる。愛する婆さんのためならどんな物でも探し出すのがわし。露店じいさんじゃぞ。誅仙の為にも一肌脱ぐとしようかのう。さて、これから忙しくなるわい。ふぉふぉふぉ。」
その言葉を最後に電話はガチャンと切れた。
どこか楽し気にいつもの調子を取り戻した露店じいさんは頼まれた品物を探しにいったのだろう。
「さて、ここも忙がしくなるのう。時間があまり、残っておらん。久しぶりに皆に召集をかけるとするかの」
そう言うと周仙人は無線機を持ち出して誰かに無線を飛ばし始めたのだった。
つづく
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